私の考える就業規則
就業規則は、まずコンプライアンス遵守の為に必要です。
でも、その為だけではないのです。
個人情報や機密情報の漏洩、SNS等ネット上の掲示板への会社の内部情報の書き込み、
体調不良や持病がある場合の自動車運転、未払い残業代の請求やうつ休職・・・・・。
増え続ける労務リスクを考えると、どうしても次のような表現となってしまいます。
○○してはいけない
××した場合は懲戒の対象とする
いい年した社会人に、こんなこと言わなくてはいけないのか?。。
厳しい就業規則を見てそう思われる方は多いのではないでしょうか。
『割れ窓理論』という米国の心理学者が提唱した理論があります。
@建物の割れた窓ガラスを放置しておくと、無秩序な地域と思われる。
Aゴミのポイ捨て等の軽犯罪が増え、さらに環境悪化を招く。
Bモラルが低下し、凶悪犯罪も増え始める。
1990年代に当時のジュリアーノN.Y市長は、割れ窓理論を応用しての治安対策に乗り出し、
地下鉄の落書き防止や未成年者の喫煙防止の徹底等で、N.Y市は犯罪が激減したそうです。
逆もまたしかり。。
世間は、身近な人を通してその人の背景にあるモノまで、「いいか悪いか」印象づけてしまうと
いうことです。
会社であれば、一人の社員という「窓」を通して、その人が属する会社や、別人格であるはず
の他の社員までも印象づけてしまうということになります。
あの宅急便のヤマト運輸の社訓には、「ヤマトは我なり」とあるそうです。
皆さんの会社の服務規律も、それを具体的に明示化したもので、大切なものなのです。
就業規則は、コンプライアンスのためだけにあるものではないのです。
会社を守り、社員のベクトルを同じ方向に向ける為に、貴社の就業規則を見直しませんか?
(左のようなDVDでも提供させていただいております)