
私が、社員研修の中で特に力をいれているのが、「報連相」をベースにおいた
研修です。
報連相の本質は、情報の共有、目的の共有、そして思いの共有にあります。
業績アップと人材育成のためには、経営者と従業員の、また上司と部下の
「思いの共有」が欠かせないと思っているからです。
たとえば、こんなことでお悩みではありませんか?
●お客様や先生との連絡ミスで大きな問題が起きたことがある
●社内の連絡ミスが多いと感じている
●各部門間の連携が不十分でトラブルが多い
●もっと職場を明るくし、活性化したい
●社内のコミュニケーション不足で意欲が低下している
●お客さんとのクレーム対応がまずいと思うことがあった
上司が部下を良かれと酒宴に誘ってもパワハラと思われてしまう昨今、また昔のように、親睦旅行や運動会といった機会が減り、さらには貴重な
コミュニケーションの場であった喫煙室も無くなってしまったこの時代において、
どうやって従業員間のコミュニケーションをとっていったらいいのでしょう?
職場における大切なコミュニケーション、それが「報連相」なんです。
そして、「報連相」を見直すことが、仕事の「質」の改善につながります。
仕事が細分化され高い専門性が求められる現代ではありますが、スペシャリストがいる
だけでは、業績の向上にはつながりません。
高い専門性と質の高い仕事の進め方の両方が必要なのです。
以下の数式で表すことができます。
高い専門性 × 質の高い仕事 = 業績の向上
つまり高い専門性と質の高い仕事のどちらかがZEROだったら、どちらかが
いくら高くてもゼロになることだってあります。
そしてその、質の高い仕事の進め方、それが「中間報連相」等をはじめとする
「報連相」という、古くて新しいコミュニケーションなのです。
北京五輪の男子400mリレー(100m×4)を覚えてますでしょうか?
陸上短距離100mの世界は身体能力が優れた、黒人選手が他を圧倒しています。
しかし、その400mリレーで日本は銅メダルという歴史的快挙を果たしました。
それは、日本の実力もさながら強豪国の米国がバトンを落とすというミスをした為だと言われました。
米国は、タイソン・ゲイを始めとする、世界のトップスター選手の集まり。
そして率いるコーチたちも世界的に有名コーチばかり。
しかし、ある講演会のこと。
登壇した日本の朝原宣治氏から当時の話を聞く機会がありました。
氏は、バトンミスで日本が勝ったわけではないと言い切って、米国チームのユニフォームの写真を見せ
てくれました。
連絡ミスがあったのか、米国チームは所定のゼッケンすらつけてない状態で、オリンピックのリレーに
臨んでいたのです。バトンパスの練習の時間も日本より格段に少なかったそうです。
一方、日本は、4人のチームワークは最高だったと言います。
そして、4人のために必死に汗をかいてくれるスタッフが他にいてくれました。
組織力で日本は勝ったのだと、朝原氏が話してくれたことを思い出します。
歴史的快挙には必然性があったのかもしれません。
その組織力とは何だったのでしょう。
いろんな要因があったとは思いますが、そこには日本に昔からある言葉「報連相」があったのではと
思うのです。
今、また労働相談が増えています。
特に増えているのは、いじめ、ハラスメントです。
そして、「こころの病」が急増しています。
労働相談員をしていたころ、私が痛感したことがあります。
それは、それらの原因の多くが、コミュニケーション不足、もしくはコミュニケーション
の取り方に問題があるということです。
しかし、それが大きなトラブルに発展すれば、本人のその後の人生にも、もちろん
企業にとっても不幸な事態となります。
このままでいいわけはありません。
私は「報連相」研修を、新人研修であろうが管理職研修であろうが、
基本的に軸にして、提案させていただいております。
価値観が多様化している中、さらには幼い頃から自宅で親への
電話の取次ぎする機会すらない若者が社会に出てきています。
相談にきても何を聞きたいのかわからなくて、首をひねる管理職
の方も多いはずです。
お気持ちはわかりますが、職場における最大の環境は上司なのです。最後に、私の師でもある糸藤正士氏の言葉を紹介させていただきます。
よい人間関係は、よい報連相の上にできる。
よい報連相は、よい人間関係の上にできる。
お気軽にお問い合わせください。

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